電撃 −DENGEKI−

セガールが自分の存在そのものをギャグにして、コメディーチックな作品に仕立て上げるという、聞いただけで背筋に電撃が走る映画です。
内容としては、副大統領を命がけで守ったらやりすぎだと怒られて、スラムっぽい所に転属になったので、とりあえず暴れていたらアラ不思議なんと麻薬事件がみるみる解決していくではないかぁ、といういつも通りの内容です。
たしかに前半はアクションも多いですし、ちゃんと酒場で暴れてガラス割ってますし、セガール自己啓発セミナーに行ったりと大笑いできるシーンも多かったんですが、後半から違和感がどっからかにじみ出てきました。終わってみれば銃撃戦メインのエセA級アクション映画で、結局前半しか楽しめませんでした。
この映画を観て、自分がセガールに何を求めていたのかがよくわかりました。
やっぱりセガールは、腕折って足折って金的喰らわせて大量の敵をちぎっては投げちぎっては投げ、にロマンがあるます。銃撃戦もいいにはいいんですが、やっぱりセガールの相手は5分以上で折られてそこら辺に転がらないとなあと思いました。
脇役がかなり魅力的なのが敗因というのも珍しいです。
個人的にラスボスを副大統領にすればちゃんとしたA級アクションになったのになあと思いました。
まあ、そうした時点で、セガール映画としては沈黙の断崖以下と成り果てますが。