キマイラの新しい城/殊能将之

キマイラの新しい城 (講談社ノベルス)

キマイラの新しい城 (講談社ノベルス)

評価:A
デビュー作で怪物扱い、更に黒い仏で別の意味でバケた殊能将之の最新作。つっても一昨年出版ですけどもさ。
内容は、タイムスリップ中世の騎士てな感じで、非常におもしろかったが、存在するだけでネタ探偵、石動戯作の推理方法、先輩の名探偵に写メールで現場写真送りながら、携帯電話で指示を仰ぐのが最高ですな。携帯電話を現代文明の象徴にして、中世の物語とうまく対比できてておもしれーです。
大満足なれど、A+にしない理由、やっぱ石動はなんだかんだで名探偵で、真相を言い当てて世界を混乱に陥れる的なエンドにして欲しかったなあ。