香港国際警察

観に行きました。
内容は、特に悪いことをしてないのに、組織にハメられ人生をどん底まで突き落とされたジャッキーが、若い奴らに触発されて重い腰を上げ、がんばってハッピーと言った感じです。
ジャッキーのイメージは、カンフーの他に、背筋を伸ばしてひたすら屋根の上とか壁を走っているイメージがありましたが、やっぱり背筋を伸ばして走っていました。
今作で特徴的なのは、前半はストーリーを重くしてストレスを溜め、後半に発散させる形式をとっているトコです。
この手法は半分のアクションで爽快感が得られる一挙両得な手法ですが、前半のダウナーな部分の扱いを間違えると後半で取り戻せなくなる危うい手法でもあります。少林サッカーではこれが見事にハマリ大成功を収めましたが、香港国際警察ではそれが少し失敗した感があります。
というのは、この手法の難しい部分である前半の世界観作りにおいて、暗さが目立ちすぎると、後半に発散させる時に矛盾のようなものが生じて、すんなり感情移入できなくなってしまうからです。
もうちょっと前半でカンフー乱発させていれば、って十分楽しめただけに惜しかったです。

後、「ハッピーバースディトゥーユー」と歌う所で隣の友人が吹き出していました。かなり良いシーンだったにも関わらずです。
デビルマンの罪は深いなあ、と思いました。