きみとぼくの壊れた世界/西尾維新

推理小説という項目で始まる時は、できるだけ推理小説っぽくないモノを選んでます。わざとです。


この本ですが、分類としてはたぶんエロゲーです。
またはセカイ系ってヤツですかね。
内容としては、まあ前述の通りエロゲーみたいな感じです。自分語り付きエロゲーという認識です。
疑問に思われる方は、裏表紙でもまたはamazonのレビュー読んだらいい感じです。
文句がある方は、表紙に描いてあるブルマー少女を15秒眺めてからどうぞ。
推理小説としては、まっとうな推理ですし、いつも道理に伏線も張ってますが、肝心な部分が、とにかく戯言シリーズ以上にセカイ系とやらを全面に押し出してる、とそんな作りです。


因みに、セカイ系って流水大説のことだとかなり勘違いしてました。この本読んで興味が沸いてきて、少し調べてみたらだいぶ違ってることに気がつきました。
調べてなかったら、セカイ系流水大説じゃなくてエロゲーのことだったんかと新たな勘違いを重ねるとこでした。あぶねえ。
セカイ系というのは、一部か大部分かの方には嫌われてるようですが、作者はセカイ系が好きな方のために、セカイ系を全面に押し出してます。後、読者が期待する展開にはだいぶ持って行きます。
簡単に言えば、この本はかなり読者に媚を売ってます。
悪いことではないです。ないですが、これは売れるはずだぜブラザーというのが正直な感想です。


しかし、西尾維新という人間は頭がいいですね。狡猾という感じで。
セカイ系でいえば、清涼院流水が我が道を切り開き(ほとんど海の中)、西尾維新はその脇道で結構なお宝を発見し、舞城王太郎は道の切り開き方を学んだって感じですかね。


ああはい、今回の更新はそれが言いたかったんです。