逆転裁判

意外とやってない人がいるみたいなので記しておきます。
特に、「頭悪そうだから」といってやってない人は、とりあえず検索して、ここのレビューなんか見ずに他を見ることをお勧めします。
した後で、納得がいかねば下記の文を読んでください。


このゲームは、推理小説マニアのために作られ、また推理小説をまだ読んだことがない人が興味を持つには十分の内容だと思います。
おもしろいゲームは、感情を激しく揺さぶります。
普通にゲームを進めるなら、2転3転する裁判に驚きや圧倒感を感じ、かつてないおもしろみを感じます。
ところが、ある程度ゲームになれたり、推理マニアや直感が働く人がこのゲームをやるなら、裁判の途中である程度シナリオの全貌はわかってしまうため驚きはなくなってしまします。
しかし、自分の思い描く通りに裁判を進め、明らかなるムジュンを突き崩しじわじわと犯人を追いつめ、最後に鉄槌を下すという新しい快感を得ます。
つまりは、非常にいい意味で万人向けなゲームといえます。これを実現しようと思ったら、よほどシナリオを綿密に作らなければならないのを、見事に作っています。
そしてそのシナリオは、振り返ったら、どう考えても逆転できなさそうなシナリオがゴロゴロしています。
また、背景に流れる音楽の演出も、最高に決まっています。ピシーンという音ともに張りつめる空気、絶妙の無音、そして「異議あり!!」その声と共にテンションをかぎりなく増幅させるバックミュージック。電車でやっているからといって音量を0にしてプレイする人もいますが、残念ながら愚鈍の極みと言えます。お好み焼きをソースかけずに食べるようなモノですな。


また映像面でいえば、ストーリー堅くなりすぎないように、ユーモラスな登場人物が、ミステリー特有の退屈さをはね飛ばします。また、あきらかに真犯人に思える偉ぶった人間が崩壊していく姿も、快感を倍増させます。


音、映像、斬新なシステムが奏で出す総合エンターテイメント、これはゲームでしか出せません。


特にやって欲しいのは、やりもしないゲームをバカにしている人ですね。


公式ページの体験版はFLASHなので、面倒くさいのはナシでブラウザーからプレイできます。