ダウン

「殺人エレベーター」と名高いの「ダウン」がWOWOWやってたので観てみました。
この映画は、前半はツボを押さえたホラー、機械文明の可能性について問いかけるエレベーターの正体、そして終盤にかけてエレベーターを破壊しようとせん主人公の地味なスペクタクルアクションと考えてください。
ホラー→アクションという感覚としては、ゲームのバイオハザードで、最後にロケット砲をてにした時の感覚に近いです。
大まかなあらすじは「恐怖の殺人エレベーターVSエレベータ技師」です。
ちなみにホラーにおけるツボというのは、必ず序盤でエロシーンが入ることだと思っています。
推理小説に置き換えるなら、嵐の山荘のようなものです。無理に王道を外して個性を出そうとすると、かえって単なる駄作になるものです。
この映画の個性を象徴するシーンは、なんと言ってもうっかり新聞記者にうかつな発言をし、やり玉に挙げられてしまった主人公が、エレベーター神話について上司から説教を食らうシーンです
これは胸がじゅんとします。
普段我々が何気なく使用しているもの、例えば機械、例えばエスカレーター一つ動かすにもにもあらゆる人間が携わっており…と我々の環境に近いシーンを描くことにより、我々を感情移入させ、日常にあふれるエレベーターが意志を持ち襲いかかるという恐怖を増長させようと言うのであれば、それは大失敗と言えます。
製作者が単にエレベーターマニアで、うんちくが語りたかったのであれば大成功です。
明日からエレベーターに乗るたびにいちいち胸がじゅんとします。ある意味、負け組に値します。


才能のある人が才能のあるポジションについた故につくられた最高B級ムービーです←破綻してます。