ハイペリオン/ダン・シモンズ

と言うわけで、海外小説。
昔から翻訳文ってのには昔から拒否反応があったので、ほとんど海外小説は読まなかったのですが、長門さんが読めってウルサイから読みました。(妄想)
真実、読まず嫌いするのもどうかと常日頃思っておりましたので、我慢して読みました。いやあ我慢した甲斐はあったです。
・内容
人類が惑星を次々を開拓し、人口1500億までふくれあがった28世紀。人類の未来までも管理するAI群「テクノコア」が唯一計算できない謎の遺跡「時間の墓標」に眠る破壊神「シュライク」を狙って、反連邦組織「アウスター」が動きだした。人類の存亡をかけた危機に、遺跡の謎を解くべく7人の巡礼者が時間の墓標を訪れる。
てな感じのスペースファンタジーです。
・構成
巡礼者達の過去の生い立ちを順番に語る事により、徐々に物語の世界観が明かされ、物語の謎が明らかになっていく。
と言った感じです。
・見所
とにかく壮大な世界観、魅力的な謎、エピソードのまとまりの良さが秀逸です。
個人的に好きなのは、第五部です。
内容は、汚いビルに事務所を構える女探偵の元に、元詩人のサイブリッド(対有機生命体ヒューマノイド・インターフェースみたいなモン)が依頼に訪れる。
その内容は「自分を殺した犯人を探してくれ」だった…
つまりは、スペースファンタジーハードボイルドラブロマンスミステリーです。いやあ、いいですね、このごちゃ混ぜ感。


世界観に引き込まれた後はすんなり読めました。すんなり読んだ割りには、1ヶ月半かかりましたが。
全体の感想は、ハイペリオンの没落を読んだ後にします。レーター、アリゲーター、ホワイル、クロコダイル。